2009年05月07日

La Cathédrale Saint-Vincent サン・ヴァンサン大聖堂

Stmaloca

  12世紀に築かれた城塞に囲まれたSaint-Malo サン・マロの旧市街の中央に位置するLa Cathédrale Saint-Vincent サン・ヴァンサン大聖堂。12〜13世紀にかけて建立された。頑丈な城塞は長らくサン・マロを守ってきたが、第二次大戦下の1944年8月6日、サン・マロを占領したドイツ軍を撃退するため、アメリカ軍が空爆を実施。サン・マロの8割近い建物が瓦礫となった。このときサン・ヴァンサン大聖堂も破壊された。
Stmaloca1

  当時の写真がLa Cathédrale Saint-Vincent(carphaz.com)に載っているので見てほしい。それから28年後の1971年、La Cathédrale Saint-Vincent サン・ヴァンサン大聖堂は修復を終えた。瓦礫をかき集め、ひとつづつ石を積み上げていったその努力には頭が下がる。しかしながら美しい尖塔は飾り気のないシンプルなものとなってしまった。

  パイプオルガンやステンドグラスなど見どころは多いが、私が好きなのは上のブロンズ製の祭壇だ。制作したのはArcabas(Jean-Marie Pirot)と息子のÉtienne。やわらかな曲線と造形の美しさに惹きつけられるのだ。




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2009年05月05日

Tro Breizh ブルターニュ7聖人めぐり

Stbrieuc_2


  ブルターニュにはTro Breizh トロ・ブレイズと呼ばれる風習がある。各地にある7聖人ゆかりの教会を歩いて巡礼するのだ。私は6か所については複数回訪ねたことがあったが、1か所だけ行く機会のない教会があった。それはSaint-Brieuc サン・ブリユーのCathédrale Saint-Étienne だった。

Stbrieuc1_2

  Cathédraleの正面(右の写真)はがっしりしてまるで城塞のよう。何度も戦乱にまきこまれたので防衛拠点となるよう補強されたからだ。内部(左上の写真)にはロマネスクの太い石柱、ゴシックの後陣など12〜19世紀の建築様式が混ざり合う構造となっている。

  外にでると驚いたことに旧市街には古いColombage コロンバージュ木造建築の家々Maisond a pans de boisが軒を連ねていた。やはりCathédrale カテドラルがある町だけのことはある。これまで素通りばかりだったのが少しくやまれた。Musée d'Art et d'Histoireは充実した内容で無料。こちらも立ち寄ってほしい。このような発見があるから旅はやめられない。

  Musée d'Art et d'Histoire
  Cour Francis Renaud
  Rue des Lycéens Martyrs
 22000 Saint-Brieuc
 Tél. 02 96 62 55 20


  La cathédrale de Saint-Brieuc こちらのサイトはフランス語だが、写真が多くよくまとまっている。

  

Les sept villes étapes du tro Breiz sont :
ブルターニュ7聖人にちなむ町

* Quimper,カンペール  ville de saint Corentin.
* Saint-Pol-de-Léon, サン・ポール・ド・レオン ville de saint Pol Aurélien.
* Tréguier, トレギエ ville de saint Tugdual.
* Saint-Brieuc,サン・ブリユー qui porte le nom de son fondateur Brieuc.
* Saint-Malo, サン・マロ du nom de son fondateur, saint Maclou ou saint-Malo.
* Dol de Bretagne, ドル・ド・ブルターニュ ville de saint Samson.
* Vannes, ヴァンヌ ville de saint Patern.



   <関連エントリー>

  Quimper,カンペール
  L'ouest en mémoire フランス西部、歴史の記憶
  Faïence de Quimper カンペール焼きの魅力
  cathédraleについてまだ書いていなかったようです

  Saint-Pol-de-Léon, サン・ポール・ド・レオン
  雨上がりの虹 La cathédrale Saint-Paul Aurélien 聖ポール・オーレリアン大聖堂


  Tréguier, トレギエ
  トレギエのカテドラルにて
  ブルターニュの守護聖人 Saint Yves 聖イヴ

  Saint-Malo, サン・マロ
  La Cathédrale Saint-Vincent サン・ヴァンサン大聖堂

  Dol de Bretagne, ドル・ド・ブルターニュ
  ドル・ド・ブルターニュ La cathédrale Saint Samson

  Vannes, ヴァンヌ
  ユーモラスな人物像 cathédraleについてまだ書いていなかったようです

 
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2009年05月02日

幸運を呼ぶスズラン

Mu
  5月1日はフランス各地でle muguet ミュゲ(スズラン)があふれる日。この日スズランを贈ると幸せになると言われています。うちの庭にもミュゲが咲きました。そこで私の尊敬するご夫婦にミュゲを一輪ずつプレゼント。フランス語の本を数十冊いただきました。

  地面から10センチくらいの位置で花が咲いているので、写真を撮るのは容易ではありません。花は下を向いていますし・・・自分でも花を摘んで小さなコップに入れ机の隅に置きました。とてもいい香りです。

  ケルトの暦では5月1日からが夏。心も入れ替えてご無沙汰していたジョギングを再開しました。今日はジョギングの途中で網にからまってしまい飛び立てないでいる雀を見つけました。あばれていたのですが左手でむんずとつかみ、右手でからまった網をほどきました。最後にそっと頭をなでで、地面に置きました。一瞬じっとしていた雀は自由になったと気づき、するどい声をあげると元気に飛んでゆきました。しばらくの間手のひらには雀の体温が残っていて温かかったです。


 
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2009年04月30日

Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんのお店

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  Saint-Malo サン・マロにある有名なLa Maison du Beurre バター屋さん。Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんのお店です。上の写真は店の奥からの撮った写真です。そう大きな店ではないのですが、両側がパネルになっていて、バターの歴史が一目でわかるようになっています。古い道具類も飾られていて、バター博物館のようです。右の写真が店の外観です。
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  La Maison du Beurre  Jean-Yves BORDIER ラ・メゾン・ドゥ・ブール ジャン・イヴ・ボルディエ
  9 rue de l’orme 35400 St-Malo
  Tel : 02 99 40 88 79


  ボルディエさんは伝統的な手作りの製法を守るフランスでも数少ないバター職人です。そのバターはフランス国内をはじめ世界各国の高級レストランで用いられているのです。そんな高い評価を受けながらも本人は実直で仕事熱心。バターのおいしさだけでなく、その人柄も人々をひきつけてやみません。ブルターニュの塩入りバター、食べたいと夢に見るほどおいしいのです。
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  昨年に引き続き伊勢丹新宿店で開催されたSalon "France” フランス展(4月22〜27日)に来日したボルディエさん。今年は有塩、無塩バター、海藻入りバターに加え、バスク風のピマンデスペレット入りバターも販売していました。もう何度も会っているので、伊勢丹ではとても温かく迎えていただきました。

  私は3月にSaint-Malo サン・マロから持ち帰った4種類のバター(有塩、無塩、海藻入り、スモーク)を毎日食べていたので、この再会がうれしくてたまりませんでした。次はブルターニュで!


   <関連情報エントリー>

  Salon "France” フランス展、伊勢丹で開催中
  レストラン Auberge du Pont d'Acigné オーベルジュ・デュ・ポン・ダシニエ
  ブルターニュ、年間バター生産量は9万トン



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2009年04月18日

La chapelle de Kernitron 堂々としたロマネスク教会

Kernitron
  
  Lanmeurで偶然見つけたロマネスク教会。雨だったのでいい写真がないのだが、この中央部のとがった屋根を見てしまったら立ち寄らずに立ち去ることなどできなかった。建物自体も大きく立派だ。名称はLa chapelle de Kernitronでかつては修道院だった。Kernitronとはブレイス語で"chez la dame"女性の館という意味。
Kernitronp

  言い伝えによると6世紀に教会が建っていたが、ヴァイキングの侵入で9世紀に破壊されてしまった。現在の建物は12〜15世紀に再建されたものでラテン十字の形になっている。12世紀の部分はロマネスク、14世紀の部分は英国様式のゴシック建築。天井はブルーでブルターニュやノルマンディーでよく見られる船底状になっている。

  中央部の柱の上部には彫刻が残っていたが、いろんな人間の首が並んでいる(写真はクリックで拡大)ものだった。その横には植物文様もあった。湿気が多すぎるのか緑色に変色していて修復が必要だ。古い木彫りのドアも味があった。



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2009年04月15日

Vierge Noire de Guingamp ブルターニュの黒マリア

Viergenoir

  憂いを帯びたようなまなざしをこちらに向け、黒マリアはたたずんでいる。ブレイス語ではItron Varia ar Gwir Zikour(Notre-Dame du Bon-Secours)と呼ばれ、人々の信仰を集めている。だがこの黒マリアもフランス革命時には破壊された。今こうやってここにあるのは、ひそかに頭の部分だけ隠されていたからだ。腕に抱かれているキリスト像は1854年になってほかの身体の部分とともに発見され修復されたそうだ。

  この黒マリア像があるのはLa Basilique Notre Dame、場所はGuingampである。もう何度立ち寄ったことだろう。来る度にろうそくが灯され、美しい花々が絶えることはない。黒マリアとはケルト・ドルイド教の大地母神(豊饒の女神)像が破棄され後の時代になってマリア像と間違われ信仰されてきたものとも言われているが、はっきりとしたことはわかっていない。

  ところで日本にも一体だけ黒マリア像が存在する。山形県鶴岡市の鶴岡カトリック教会で、ノルマンディーから持ち込まれたものだという。機会があれば行ってみたい。

  さらに詳しく知りたいなら田中 仁彦さんの黒マリアの謎という本があるのだが、絶版になっているので図書館でかりて一読されるとよいだろう。



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タグ:黒マリア
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2009年04月13日

Eglise St-Mélar 不思議な植物彫刻

Lanmeur

  あるときフランスの書店で手にしたロマネスク建築の本に不思議な彫刻が掲載されていた。とにかく見たこともないようなものだった。それからどこにあるのか調べ、何年も本物を見たいと恋い焦がれていた。それは教会のクリプト(地下聖堂)にある柱に刻まれたものだ。

  そしてやっと実物を見ることができた。それはブルターニュ、LanmeurにあるEglise St-Mélarの地下にあった。地下へと続く入口は開いていたのだが、内部は真っ暗。20サンチームを穴に入れると電気が点灯される仕組みだった。点灯時間は10分間だっただろうか。あまりに興奮していたので子細は忘れてしまった。

  地下は天井が低く、かがみながら先進した。このクリプトは何と6世紀のもの。ロマネスクよりも時代はさらに古い。たしかに彫刻はそこにあった。見ればみるほど、珍しい。この彫刻植物のようだが、一説には蛇を表したものとも言われている。伝説で女性の足の部分が蛇だったなどという話があるようだ。財宝とも係わりがあるなどという記述もあるが、さらに詳しいことがわかればまたお伝えしたい。

  だが、想像よりも小ぶりでちょっとだけがっかりした。でもそれも現地に行ってみないとわからないことだから、行けたことに感謝したい。そして車で走り始めると、すぐ近くに全く知らなかった素晴らしいロマネスク教会を発見した。何という幸運!これはエントリーをあらためて書きたい。


  <関連エントリー>

  La chapelle de Kernitron Lanmeurのロマネスク教会



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タグ:彫刻 不思議
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