
ブルターニュでもPeros-Guirec ぺロス・ギレックあたりにしかないla Côte de Granit Rose グラニット・ローズ海岸。赤みがかった花崗岩の巨石が海岸を埋め尽くしている風景は一度見たら忘れられないほど素晴らしい。この風景を愛して多くの著名人が別荘を建てた。たとえば以前紹介したエッフェル氏のお屋敷は上の写真の右端を回り込んだ場所にある。

そして岸恵子さんが案内するとっておきフランス旅に出てきたSt-Guirecサン・ギレッグの祠が左下にうつっている。そして今日紹介するLe Château de Costaérès コスタエレ城は左上に浮かぶ島に建っている。ポーランド出身のエンジニアが1892年に建築したstyle néo-médiéval (新中世スタイル、こんな呼び名があるのかどうかわからないが)の別荘だ。
ここに住んだ有名人が1905年にノーベル文学賞を受賞したHenryk Sienkiewicz ヘンリク・シェンキェヴィチさんだった。彼もポーランド人で持ち主の友人であったためだ。「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」で篠沢さんは別荘があるという記述をミシュランガイド・Guide vertで読み「驚いて、百科事典などでシェンキーウィツの項を見たが、ブルターニュとの結びつきなど一言もない」と書いておられる。日本ではほとんど誰にも知られていないかもしれないが彼はここに1898-99年まで住んでいた。(念のためGuide vertで確認したが2006年版にはヘンリク・シェンキェヴィチさんについての記述はなかった。私の持っているもっと詳細なガイドブックにも彼の名前が載っていただけだが、ネットで検索してみたらいろいろな情報がでてきた)。
そして篠沢さんが読んだという"Quo vadis ?" クオ・ワディスはノーベル文学賞の決めてとなった作品と言われている。それゆえ1905年にノーベル文学賞を受賞してからこの城は別名Le Château de Quo Vadis クオ・ワディス城と呼ばれている。だが残念ながら内部を見学することはできない。
余談ながら2008年のノーベル文学賞受賞者、Jean-Marie Gustave Le Clézio ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオさんもブルターニュに住んでいる。もう少し西のBaie de Douarnenez ドアルヌネ湾だ。
<Henryk Sienkiewicz ヘンリク・シェンキェヴィチさんの本>
クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫)
クオ・ワディス〈中〉 (岩波文庫)
クオ・ワディス〈下〉 (岩波文庫)
ネロ帝治下のローマを舞台とした歴史小説。1895年にポーランドの新聞に連載され、1896年に出版された。
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