アフリカに暮らす人たちは、ライオンを近くで見たことがないそうです。
なぜなら襲われるかもしれないので、遥か遠くに姿を見つけたら
逃げないといけないからです。
ところがパリのセーヌ川の近くで、サバンナを行進する動物たちを
一度に見ることが出来るとっておきの場所があるのです。
国立自然史博物館です。建物一階の大回廊に足を踏み入れると
象の親子を先頭にチータ、サイ、シマウマ、キリンなどがごく自然な
格好でそこにいることに驚きます。しかも、まるで自然の中にいるように、
淡い照明の色が変化してゆくのです。サバンナの夜明けから日没までを表現
しているそうですが、パリの喧騒がうそのようです。
18−19世紀にかけて世界中を旅した探検家たちのおかげで、
それまで未知だった動物たちがヨーロッパに持ち込まれ人々の興味を
ひきました。でも動物園ができたりして、はじめの驚きが薄れてくるにつれ、
剥製にされた動物たちは相手にされなくなってゆき、1965年に閉鎖された
博物館の片隅で埃まみれになっていたのです。
これらは30年の時をへて、見事に修復され1994年にここに
蘇ったのです。哺乳類だけでなく魚類や鳥類などの剥製もあります。
現在世界中でたくさんの種が消滅しています。
自然環境の変化、温暖化、密漁など原因は様々ですが
野生の生態系がくずれてしまうと、我々の暮らしも変わるでしょう。
これからも動物たちといつまでも共存したいものです。
ぜひご家族一緒に訪ねてほしい博物館です。
◇ Le Museum national d'histoire naturelle 国立自然史博物館 ◇
36,Rue Geoffroy St-Hilaire 75005 PARIS
Tel : +33 01 40 79 54 79 / 56 01
開館時間 10 h 00 〜 18 h 00
休館日 毎週火曜日,5月1日
もよりのメトロ Censier Daubenton / Jussieu
もよりのバス 24, 57, 61, 63, 67, 89, 91
入場料 : 8 ユーロ
割引料金 : 6 ユーロ EUR(4 〜 13 歳)
◇ 公式ホームページ ◇
⇒ http://www.mnhn.fr/
オレンジの文字Grande galerie de l'evolutionをクリックすると
大回廊の写真が見えます。そしてPlan de lieuは館内の
見取り図です。
◆ あとがき ◆
子供のころ獣医になりたいと思ったことがありました。
動物と一緒にいると、いつもより優しい気持ちになります。
ところで流行通信の7月号には、パリの剥製や標本専門店などが載っています。
映画や雑誌の撮影、ウインドーディスプレイなどに貸し出すことも
あるそうです。
フランス人の友達は車でドライブしていて、真っ白なフクロウが
事故にあって死んでいるのを見つけ、剥製にして飾っていました。
剥製にする費用がいくらするのか聞き忘れましたが、きれいでしたよ。






